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英雄伝説III 白き魔女

詩うRPG
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英雄伝説III 白き魔女
メーカー:日本ファルコム
発売日 :1994年
ジャンル:ロールプレイング
機種  :PC-98,Windows,SS,PS,PSP



※画像はPC-98版です


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娘は未来を知る力を持っていた。
もの静かで、いつも淋しげな表情をした彼女は、町から町へと旅を続け、通り過ぎた町にさまざまな言葉を残した。

彼女は人々に明日への警鐘を説いた。進むべき道。心掛けるべき、いくつかの事柄。災いの波が、さざ波のうちに。危惧が脅威へと変わる前に…。それが自分の使命であるかのように、彼女は巡礼の旅を続けた。

白き魔女。

いつの頃からか、人々は彼女のことをそう呼んだ。それは今から20年ほど昔……。魔法があまり知られていない時代。魔女が畏怖と恐怖の存在であった頃のことである。

さまざまな言葉を残し、白き魔女は人々の前から姿を消した。今では消息を知る者もなく、ただ、言い伝えのひとつとして語られるに過ぎない。


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ラグピック村
村の習わし(成人の儀式)に従って旅に出ることになったジュリオとクリス。それはティラスイール各地に点在する5つのシャリネ(祠)を訪れながら、聖地オルドスを目指すという、長い巡礼の旅だった。

舞台は8つの国からなるティラスイールという世界。その世界は大陸の一部分に過ぎませんが、まだ長い航海に耐える技術を持たない時代で、周囲を大蛇の背骨と呼ばれる険しい断崖と、ガガーブと呼ばれる強大な裂け目によって分断されていた事から外界との繋がりはなく、閉ざされた世界となっています。


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巡礼者の証「銀の短剣」を盗まれるというハプニングがあったものの、運良く取り戻して、巡礼の旅に出発した二人。最初の巡礼地となるディーネのシャリネを目指します。

このゲームは町や村も同じフィールド上に展開。前作までの町のシンボルマークに接触すると、町のマップに切り替わるものとは違います。また、地形に高低差があって、高い所から降りることはできても登ることはできません。(身長以上の段差は登れない)


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戦闘画面
敵に遭遇した場所がそのまま戦闘フィールドになります。戦闘は完全なオートバトル。キャラクターはあらかじめ設定しておいた行動パターンに従って行動します。(VPという行動力ポイントがある)

地形の高低差は戦闘にも影響し、崖から落とすなどの攻撃も可能。また、同じ地形でも遭遇した時の位置が少し違うだけで、展開が変わってきます。


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イベントシーン
少し寄り道して、水晶湖で綺麗な石探しというシーン。二頭身キャラがちょこまかと動いて、キャラクター同士のやり取りを表現してくれるという演出が随所に盛り込まれています。


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道中にある橋が壊れてしまっていて回り道。ガザの洞窟を通り抜けてディーネのシャリネへ。


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ディーネのシャリネ
遠い昔にティラスイール地方を訪れた魔女たちが築いたとされるシャリネ。魔法の伝授と魔女の予言の助けとなるもので、中には魔法の鏡が安置されている。

ラグピック村の成人の儀式は、魔女たちの祠を巡る旅を模して生まれた風習。各シャリネを訪れて、魔法の鏡を見て回る旅となっている。


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魔法の鏡
二人が銀の短剣を台座に納めると、魔法の鏡に美しい景色が映し出されていく。しかし、最後に映し出されたのは、悪い事が起こる前触れかのような暗雲。ディネーの賢者は、巡礼に対する二人の不安を映し出したのだろうと言うが…。


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釈然としない二人だったが、巡礼の旅を終えなければ村に帰ることはできない。港町ラグーナから次の巡礼地であるテグラのシャリネに向かうのだった…。


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ジュリオとクリス
普通の村に暮らす少年少女が主人公。新たな英雄伝説はこの二人から生み出される。


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行動作成画面
戦闘時の行動パターンを作成する画面です。残りHPが最大HPの何%になったらどのような行動をさせるのか?それを4段階に分けて設定し、各キャラクターに適用します。




タイトルから「ドラゴンスレイヤー」の文字が消えた英雄伝説シリーズの3作目。後に「ガガーブトリロジー」と呼ばれる事になった3部作の最初の作品です。

世界設定、キャラクター、ゲームシステムを一新。雰囲気もガラリと変わっています。それまで以上にシナリオ重視のRPGになって、物語は全9章構成。ジュリオとクリスの巡礼の旅を辿る形で進行します。

綿密に練られた世界を背景に、情緒あふれるシナリオ。ジュリオやクリスの旅を見守るという感じのゲームでしたね。物語を楽しむという意味ではとても面白かったと思います。しかしその反面、ゲーム性に乏しく、難点はオート戦闘。私の行動設定が悪いのか、キャラクターが思い通りに動いてくれなくて…。戦闘を何度も繰り返してレベルアップしていくタイプではないとはいえ、あっさりやられてしまう事が度々あってストレスが溜まりましたし、スロー展開の戦闘がかったるいと思えました。

ちなみに私がプレイしたのは、一番最初に発売されたPC-98の初期版です。ゲームバランスを見直したというリニューアル版やそれ以降の移植作ならまた違っていたのかもしれませんね。(初期版から一年も経たないうちにリニューアル版が発売)



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パソコン版(PC-98,Windows)は何度か再販されて種類が多いのでお気をつけください。


4 Comments

はーりーふぉっくす雪の魔王編  

ゲーム自体のデキはまぁw
でもガガーブトリロジーの、のんびりした世界観は好きですね
私が持ってるのも初版だったと思います。
白き魔女は98版でMIDI対応してなかったですね
紅はPC-98FD/CD-ROM版両方とwin版も持ってたな・・・

98リニューアル版がヤフオクで21,000円となw

2021/04/12 (Mon) | EDIT | REPLY |   

shami  

コメントありがとうございます!

後の二作も含めてガガーブトリロジーの世界観は良かったですね。機会があれば二年ほど前に買って放置中のPSP版でもう一度物語を楽しもうと思います。

しかし、PC-98のリニューアル版が高額になる理由がよくわかりませんね。それなら中古価格が2,000円前後のWindows版の方が良いのでは?と思ってしまいますw

朱紅い雫は、PC-98のCD-ROM版とプレステ版を買いました。

2021/04/13 (Tue) | EDIT | REPLY |   

No Name  

面白かったんだけど最後だけ気に入らないんだよなぁ
一連の事件を解決したカタルシスが無いっていうか

2021/04/23 (Fri) | REPLY |   

shami  

コメントありがとうございます!

前作までの選ばれし者が世界を救うという王道ストーリーとは違っていたところが良かったですね。ただ、それゆえにラストはあのような感じになったのかもしれません…。

2021/04/24 (Sat) | EDIT | REPLY |   

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