CRUISE CHASER BLASSTY (クルーズチェイサー ブラスティー)

CRUISE CHASER BLASSTY (クルーズチェイサー ブラスティー)
メーカー:スクウェア
発売日 :1986年
ジャンル:ロールプレイング
機種 :PC-88,PC-98,X1
※画像はPC-88版です
反物質で囲まれた階差閉宇宙……それが人々の知る宇宙であり、全てである。その閉宇宙に属し、人類の90%以上が生活を営む巨大母船オンディーナ。人々は、コミューンと呼ばれる中枢統括局に統治され、人口頒布計画に基づいて職業が割り当てられる。一定年齢に達した男子の大多数は、インカー・マースと呼ばれる賞金稼ぎとして、クルーズ・チェイサー(巡航追撃戦闘機)が与えられた。
敵はインバースと呼ばれる反乱分子である。彼らのバリアント(敵戦闘機)は、常にオンディーナ周辺に出没し、ゲリラ活動を続けていた。インカー・マースは、これらバリアントからオンディーナを保護する目的で結成された一団である。
オンディーナのラボ(新型兵器開発局)において、新しいクルーズ・チェイサーの試作品が一体完成した。プロトタイプ・コードネーム……“ブラスティー”

オンディーナ
いわゆる町の中というやつで、まずはここで冒険の準備。左上のアイコンから修理屋、パワー補給所、装備売買所など、各ショップへ行くことができます。
画面下側に表示されているのが、自機である巡航追撃戦闘機ブラスティーのステータス。パワーがエネルギーの残量、コンピュータ・ラーニングが経験値、ファンクション・ドロップが蓄積ダメージ(%)、デストラクティブ・パワーが総合攻撃力、クイック・モーションが敏捷性といった感じです。
最初にエンジン(EN-10)を購入し、移動や武器使用時に消費するパワーを満タンまで補充。エンジンを買う前にお金を使い切ってしまうと、オンディーナから出られず、いきなりハマリ状態になるので注意ですw
装備にはキャパシティや重量が設定されており、重さの分だけクイック・モーションが低下。高性能なエンジンを装備することで上がります。ちなみに開発中の新兵器が完成すると、ショップで売りに出されるという仕組みです。高性能な装備が早く欲しければ、ラボに投資して開発ペースを上げる必要があります。
準備が整ったら出撃です。「GO」のアイコンを実行して、オンディーナの外へ!

ここはまだオンディーナの中です。奥は立ち入り禁止区域になっていますから、手前を左に曲がって最初のステージ(宇宙)へ。

ステージ1
宇宙空間が広がっているだけのように見えますが、ここも3D迷路になっています。

反物質のアステロイド
これが3D迷路の前方に壁がある状態。但し、正面しか表示されない為、左右に壁があるかは、向いてみなければわかりません…。(そのせいでものすごく迷いやすい)
この宇宙空間から移動中に敵が出現します。戦ってコンピュータ・ラーニング(経験値)とシュート・ダウン(撃墜数)を稼ぎましょう。倒した敵の数に応じて賞金がもらえるシステムになっています。

戦闘画面
右が自機のブラスティー、左が敵のメカです。ブラスティーは、2つのタイプに変形可能で、移動時はシューター(飛行機型)、戦闘時はガンナー(ロボット型)になるのが基本です。
戦闘はコマンドバトル。[ガンナーに変形] [バルカン] [バルカン] といった感じで、3ターン分の行動を入力します。(ガンナーにならないとバルカンが撃てず攻撃できない)

ブラスティー最大の売り、戦闘シーンのアニメーション!
普通のRPGと違うのは、コンピュータ、エンジンなど、機体の各箇所にダメージを受けること。シールドを使用すると、そこにダメージが集中しやすくなります。
戦闘に勝利するとコンピュータ・ラーニングの数値が上昇。1000上がるごとにレベルアップしますが、コンピュータ・ラーニング・ユニットの値までしか上がりません。最初は100しかありませんから、お金が増えたらユニットを購入して最大値を上げる必要があります。

パワーが残り少なくなったり、ダメージの蓄積量が増えたらオンディーナに帰還。
ガンナーのままだと移動時のパワー消費が激しいです。移動時にも変形可能ですから、消費を抑えたいならシューターに変形しておくと良いでしょう。
さしあたっての目的は、各ゲートを通り抜けてステージを順番に進み、伝説のステーション「リベリオン」にたどり着くこと。その途中にはステーションがあって、パワーの補充や装備の購入ができます。

リベリオンの内部で重要な選択を迫られる。
そのままコミューンとしてインバースを倒すのか?
それともインバースの同志になってコミューンを倒すのか?
どちらを選ぶかによってその後の展開やエンディングが変わります。
スクウェアから発売されたSFロールプレイングゲームです。メカデザインとアニメーションの作画は、機動戦士ガンダムで有名なあの日本サンライズが担当。ゲーム雑誌にアニメシーンがひとコマずつ掲載されていたり、発売前から戦闘シーンが話題になっていました。
サンライズだけあってメカデザインは良いし、あの当時であのアニメーションは確かに素晴らしい。しかし、戦闘のたびに何度も見させられたらすぐに飽きてしまいます。アニメ演出をオフにすることも可能ですが、それは敵キャラの攻撃シーンだけ。ブラスティーの変形や攻撃シーンは毎回見なければなりません。
戦闘が終わり、移動画面に戻ってシューターに変形でまたアニメーション。何度も戦って経験値やお金を稼ぐ必要があるのに、この調子で進めなければならないので、うんざりしてしまうのです。
それから、正面しか表示されなくて、すぐに自分の位置を見失ってしまう宇宙空間。方向と座標を表示できる隠しコマンドがあったから良かったものの、これが無ければ即迷子です。(PC-98は表示されるらしい)
さらに一歩進むたびに敵が出現する通路があったり、なぜか攻撃がまったく当たらない状態になったり、クリアを目指そうという気になれないゲームでしたが、SFならではのシステムや画面構成、マルチエンディグの採用は良かったのではないでしょうか。

まともにプレイするとものすごくかったるいゲームなので、今回のプレイでは改造させていただきましたw

ブラスティー | パソコン・スマホ | 中古・新品通販の駿河屋
スクウェアのパソコンゲームを収録した「CLASSIC PC GAME COLLECTION」
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D4 Enterpriseから発売された「CLASSIC PC GAME COLLECTION」(Windows)は、ブラスティーの他に「ザ・デストラップ」「WILL」「ALPHA」「ジェネシス」が収録されています。