Dragon Slayer - The Legend Of Heroes (ドラゴンスレイヤー 英雄伝説)

Dragon Slayer - The Legend Of Heroes (ドラゴンスレイヤー 英雄伝説)
メーカー:日本ファルコム
発売日 :1989年
ジャンル:ロールプレイング
機種 :PC-88,PC-98,MSX2,X68000,FMTOWNS,SFC,PCE,MD
※画像はPC-88版です

はるか昔、いや、もしかしたら遠い未来のことかも知れない。とにかく言えることは、「イセルハーサ」と呼ばれる、豊かな自然に恵まれた世界があり、そこに人々が住んでいるということだけだった。
イセルハーサには5つの国があった。その中の1つ、ファーレーン王国は、これといった特産物のない貧しく小さな国だったが、心優しきアスエル王の統治のもと、平和な日々を過ごしていた。
ところがある晩、首都ルディアの城にモンスターたちが大挙して攻め込んできた。突然の夜襲の上、なぜか城門のかんぬきが外されていたため、モンスターたちはたやすく城内に侵入し、混戦状態となる。夜が明けるころには、モンスターの勢力が衰えはじめ、追い払うことに成功するが、国王アスエルはモンスターに殺害されていた…。
この時、世継ぎのセリオス王子は、わずか6歳。ただ一人アスエル王の最後をみとったという側近のアクダムは、王から摂政に任ぜられたと言い、王子が16歳の誕生日に王位を継承するまでファーレーンの政務を行うと宣言する。そして王子は、王位継承の時まで、サースアイ島のエルアスタの街で養育されることになった。
……それから約10年の歳月が流れた。

サースアイ島のエルアスタの街
王位継承まであと二ヶ月あまりとなったある日、武術や呪文の勉強ばかりで退屈していたセリオスは、教育係のライアスの目を盗み、こっそりと街を抜け出してスライムいじめに出掛けた。

フィールドマップ
ランダムエンカウントのように見えますが、そうではありません。表示されていないだけでマップ上をモンスターが移動しており、接触すると戦闘になります。(モンスターが見えるようになるアイテムもある)

戦闘画面
オーソドックスなコマンド戦闘ですが、オートバトルでスピーディーな戦闘が可能です。呪文やアイテムの使用など、当時のゲームにしては、細かく設定できます。
スライムいじめに満足して街に戻ると、ライアスが待ち構えており、長いお小言が始まった。ようやく解放されたセリオスは、寝室で眠りに着くが、侍女の声で目を覚ます。

10年前と同じように、突然モンスターの群れが街を襲ってきた!
この街にいる兵士はたったの三人。守り切れないと判断したライアスは、セリオスを秘密の抜け道から逃がし、自分たちは時間稼ぎの盾となる…。
エルアスタの街を脱出したセリオスは、首都ルディアを目指して、岬の洞窟へ。

洞窟内は暗く、周りが見えないので、たいまつを使って視界を広げます。時間の経過で見える範囲は徐々に狭くなっていきますが、複数同時使用で、効果時間を長くすることが可能です。あと、ダンジョンの敵は姿が見えて、決まった場所にいたり、セリオスたちに寄ってくるなど、接触すると戦闘になります。

ルディアに到着したセリオスは、今回と10年前のモンスター襲撃、そして父親であるアスタル王の死、いずれも国を乗っ取ろうと画策したアクダムによって引き起こされた事だと知る。
そして、地下牢に入れられてしまいますが…

旅の修道士リュナンとアクダムの政治に反抗するレジスタンスに助けられる。
ちなみに街から脱出する時、リーダーをセリオスに変えると、見張りの兵士と戦闘になってしまいます。当時それをやって全滅(全員気絶)したのですが、すっかり忘れていて、今回もまた同じことをやってしまいましたw (戦闘直前、最後に出た町、セーブデータの3つから再開できます)

東にあるクルスの村へ逃れたセリオスは、レジスタンスのリーダーでライアスの兄、アロンとその孫娘ソニアに会う。そして、城と王位を取り戻すため、鉱山の町で強制労働させられている人たちを解放し、彼らの協力を得て城に攻め込みます。

リュナンの他に、ロー、ゲイルという新たな仲間と共にアクダムを追い詰めるが、あと一歩というところで逃げられてしまった…。
というわけで第一章は、アクダムに奪われた城と王位を取り戻すというストーリーです。城を取り戻したセリオスは、すぐに王位を継がず、国外へ逃げたアクダムを追いかけます。そして、アクダムを倒して仇を討ったその後は?それはプレイしてのお楽しみということで…。
そういえば、まだヒロインが登場していませんでしたね。最後に女性キャラ“だけ”紹介しておきます。

ソニア
レジスタンスのリーダーを務める、アロンの孫娘。勝気でシンの強い女性。

ディーナ
ソルディス王国の姫君で、セリオスの許嫁。アクダムに連れ去られ、奴隷商人に売られてしまう。
王子セリオスの冒険を描いた、全7章のロールプレイングゲームです。それまでのドラゴンスレイヤーシリーズは、アクションやパズル要素を含んだ、様々なゲームシステムで楽しませてくれましたが、この六作目はストーリー中心のオーソドックスなタイプ。そういう意味での特徴はありませんが、細かく設定できるオートバトル、移動やメッセージのスピード、障害物を避けて歩くオート移動など、徹底的にわずらわしさを排除したシステムになっています。
また、キャラクターの成長にもオートとマニュアルがあって、レベルアップ時にステータスポイントを、自分で振り分けるように設定変更が可能で、魔法はNPCから習うことで覚えますが、一人最大7個という範囲の中で構成を変えられるといった、ある程度の自由度もあります。
ゲームバランスについては、敵と味方の両方で、会心の一撃が頻繁に出るため、ボスキャラはもちろん、雑魚敵にまでやられてしまうことがあって、意外と大味だったという印象です。あと、当時驚いたのが、毒状態になった時に、そのまま数ターン放置すると気絶して戦闘不能になったこと。他のゲームだとフィールドやターン毎に少しずつHPが減るくらいでしたから…。まあ、やられてしまっても直前から再開できるので、気にせずどんどん進めてしまっても大丈夫ですが、人によっては気になるかもしれませんね。
でも、テンポ良く進んで遊びやすかったですし、キャラクターデザインなどのグラフィックや音楽も含めて、良いゲームだったと思います。
私の高校時代に発売されたファルコムの代表作といえば、この「ドラゴンスレイヤー 英雄伝説」と「ワンダラーズ・フロム・イース」の二本。他にもありますけど、中高生時代はファンタジーの世界観に憧れましたし、正義感あふれる主人公と可愛いヒロインという王道的な内容が良かったですね。(風の伝説ザナドゥの記事でも同じことを書いた気もしますが…)
イースシリーズは今も続編が発売され、英雄伝説は軌跡シリーズへと繋がっていきます。イースと共に今のファルコムを形作る元になったゲームではないでしょうか。後の作品と比べてストーリーが雑という意見もあるみたいですが、私は戦闘がかったるく感じられた「白き魔女」や「朱紅い雫」より、こちらの英雄伝説の方が好きでした。

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Windows版は「新 英雄伝説」というタイトルです。あと、プレステ&サターン版は一作目と二作目がセットになっています。