死体置場で夕食を
時計の針が時を刻む時、
またひとつのドラマが始まる。

死体置場で夕食を
メーカー:テクノポリスソフト(徳間書店インターメディア)/ハート電子産業
発売日 :1989年
ジャンル:アドベンチャー
機種 :PC-88,PC-98,MSX2
※画像はMSX2版です

紺野洋一は27歳、芳子は24歳。二人は二日前に式を挙げたばかりである。洋一は婦人雑誌の編集部員で、芳子の方は男性週刊誌のカメラマンという、一見逆さのような商売であった。洋一は校了を終えて十日間の休暇を取り、芳子はこれを機にフリーになり、かくて悪友、良友にからかわれ、祝福されながら車で新婚旅行に出発したのであるが……。

山で大雪に遭い、道に迷ってしまった二人は、不幸中の幸い、ロッジを発見。泊めてもらえることになりました。

ロッジに泊まっている人たちと記念撮影。
住所を聞いて後日写真を送ってあげる約束をします。
左上が洋一、右上がロッジの主人、他の六人はロッジの客です。あと、この場にはいませんが、ロッジの主人の妻がいます。撮影しているのは芳子です。この写真撮影がきっかけで、打ち解けて話せるようになり、夕食での会話も弾む。

夕食後、ロッジの主人に案内されて部屋へ。
中年プレボーイと、若い娘。夫婦らしき初老の男女。赤ら顔の男と、そのそばにべったりくっついている女。芳子は山の中のロッジの客として似つかわしくない顔ぶれを疑問に思う。
洋一は先に寝てしまい、芳子は気晴らしを兼ねて、写真を送る時の住所を聞きに行く。

さて、ここからがゲーム本番です。
最初に5段階ある難易度から制限時間を選択。
このゲームには時間の概念があって、コマンドを実行するたびに時間が経過しますので、制限時間が長いほど難易度は低いことになります。ゲームの流れとしては、制限時間内に情報を集め、「チェック」コマンドで出される質問に答えるです。

この章の目的は住所の聞き込みですが、チェックの質問に答えるためには、顔と名前を一致させ、職業をおぼえておくこと。聞き込みしていない状態だと「まだ住所を聞いていない」と表示されてしまいますから、しっかり調べた上で答えなければなりません。また、時刻で人物のいる場所が違うこともあります。

チェックコマンドで質問に答える
情報を入手してすべての質問に正解すれば次の章へ進めます。但し、一問でも間違えるとゲームオーバーで、章の最初に戻されます。
ゲームを進め方は以上です。これだけではどんなストーリーがわかりづらいので、事件発生までの様子を載せておきます。
その日の深夜、目を覚ました芳子は足音を聞き、一人部屋を出てロッジの様子を見に行く。(制限時間内に各部屋の様子を伺い、チェックで質問に答える)

ドア越しに中の様子を伺うと、各部屋でスワッピングの真っ最中だった…。
翌朝、雪はやんで晴れていた。遅い時間に目を覚ました芳子は、洋一に昨夜の事を話す。しかし、洋一は深夜に目が覚めた時、芳子が隣のベッドでぐっすり寝ていたのを見たと言っている。昨夜の入り乱れた秘め事は夢だったのか?

部屋を出て食堂へ行くと誰もいない。不思議に思った二人は、各部屋を調べますが、人が泊まっていた形跡すら見当たらない。ロッジにいた客たちはどこへ行ってしまったのか?(制限時間内にロッジの中を調べます)
そして、ボイラー室を見に行った二人は…

ロッジの主人、福原の死体を発見する。
警察に知らせようとするが、昨日の大雪の影響で電話が通じない。ロッジの中からスキーの板とストックを見つけ出し、芳子はスキーで山を下り、山間の町にある交番へ駆け込んだ。

そこで警官に、あのロッジは、池島という大地主のもので、ホテルではないと聞かされる。

とりあえず本署からやってきた若い刑事、瀬川と共に、ヘリコプターでロッジへ。」

黒煙が立ち昇っている!
すでにロッジは火の海で、夫の洋一は行方不明に…。
死体が見つかって調査開始と思いきや、いきなりの急展開。この続きはプレイしてのお楽しみということで…。
赤川次郎さん原作のアドベンチャーゲームです。新婚旅行中に泊まったロッジで死体を発見し、その直後、行方不明になった夫の洋一。残された妻の芳子が、元刑事と一緒に、その捜査に乗り出すというストーリー。章仕立てになっていて、それぞれの章に「食前酒」「オードブル」など、フルコースの名前がつけられています。ちなみに当時の広告には、グラフィック300枚以上、音楽35曲と書いてありました。これはPC-88版の事だと思いますが、MSX2版でもグラフィックの多さは実感できます。
上で説明したように制限時間があるため、コマンドを順番に試すようなやり方では先へ進めません。無駄な行動は控えて、時間を有効に使うことが大切です。時刻で人物のいる場所が変わったり、イベントが発生する場合があります。ゲームオーバーになるとヒントを表示できるので、繰り返しながら手順と答えを見つけていくといった感じですね。
難易度は高いですが、赤川次郎さん原作だけに、ストーリーは面白いです。ロッジにいた人たちはもちろん、夫の洋一や(元)刑事の瀬川まで、裏がありそうな感じで、すべての登場人物が謎めいており、その正体が気になります。
当時の私は、コマンド選択の簡単なアドベンチャーに慣れてしまっていたせいか、制限時間の存在がきびしく感じられて…。ゲーム攻略に役立てばと思い、原作小説を買って読んだら、それで満足してしまいましたw

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死体置場で夕食を
メーカー:テクノポリスソフト(徳間書店インターメディア)/ハート電子産業
発売日 :1989年
ジャンル:アドベンチャー
機種 :PC-88,PC-98,MSX2
※画像はMSX2版です

紺野洋一は27歳、芳子は24歳。二人は二日前に式を挙げたばかりである。洋一は婦人雑誌の編集部員で、芳子の方は男性週刊誌のカメラマンという、一見逆さのような商売であった。洋一は校了を終えて十日間の休暇を取り、芳子はこれを機にフリーになり、かくて悪友、良友にからかわれ、祝福されながら車で新婚旅行に出発したのであるが……。

山で大雪に遭い、道に迷ってしまった二人は、不幸中の幸い、ロッジを発見。泊めてもらえることになりました。

ロッジに泊まっている人たちと記念撮影。
住所を聞いて後日写真を送ってあげる約束をします。
左上が洋一、右上がロッジの主人、他の六人はロッジの客です。あと、この場にはいませんが、ロッジの主人の妻がいます。撮影しているのは芳子です。この写真撮影がきっかけで、打ち解けて話せるようになり、夕食での会話も弾む。

夕食後、ロッジの主人に案内されて部屋へ。
中年プレボーイと、若い娘。夫婦らしき初老の男女。赤ら顔の男と、そのそばにべったりくっついている女。芳子は山の中のロッジの客として似つかわしくない顔ぶれを疑問に思う。
洋一は先に寝てしまい、芳子は気晴らしを兼ねて、写真を送る時の住所を聞きに行く。

さて、ここからがゲーム本番です。
最初に5段階ある難易度から制限時間を選択。
このゲームには時間の概念があって、コマンドを実行するたびに時間が経過しますので、制限時間が長いほど難易度は低いことになります。ゲームの流れとしては、制限時間内に情報を集め、「チェック」コマンドで出される質問に答えるです。

この章の目的は住所の聞き込みですが、チェックの質問に答えるためには、顔と名前を一致させ、職業をおぼえておくこと。聞き込みしていない状態だと「まだ住所を聞いていない」と表示されてしまいますから、しっかり調べた上で答えなければなりません。また、時刻で人物のいる場所が違うこともあります。

チェックコマンドで質問に答える
情報を入手してすべての質問に正解すれば次の章へ進めます。但し、一問でも間違えるとゲームオーバーで、章の最初に戻されます。
ゲームを進め方は以上です。これだけではどんなストーリーがわかりづらいので、事件発生までの様子を載せておきます。
その日の深夜、目を覚ました芳子は足音を聞き、一人部屋を出てロッジの様子を見に行く。(制限時間内に各部屋の様子を伺い、チェックで質問に答える)

ドア越しに中の様子を伺うと、各部屋でスワッピングの真っ最中だった…。
翌朝、雪はやんで晴れていた。遅い時間に目を覚ました芳子は、洋一に昨夜の事を話す。しかし、洋一は深夜に目が覚めた時、芳子が隣のベッドでぐっすり寝ていたのを見たと言っている。昨夜の入り乱れた秘め事は夢だったのか?

部屋を出て食堂へ行くと誰もいない。不思議に思った二人は、各部屋を調べますが、人が泊まっていた形跡すら見当たらない。ロッジにいた客たちはどこへ行ってしまったのか?(制限時間内にロッジの中を調べます)
そして、ボイラー室を見に行った二人は…

ロッジの主人、福原の死体を発見する。
警察に知らせようとするが、昨日の大雪の影響で電話が通じない。ロッジの中からスキーの板とストックを見つけ出し、芳子はスキーで山を下り、山間の町にある交番へ駆け込んだ。

そこで警官に、あのロッジは、池島という大地主のもので、ホテルではないと聞かされる。

とりあえず本署からやってきた若い刑事、瀬川と共に、ヘリコプターでロッジへ。」

黒煙が立ち昇っている!
すでにロッジは火の海で、夫の洋一は行方不明に…。
死体が見つかって調査開始と思いきや、いきなりの急展開。この続きはプレイしてのお楽しみということで…。
赤川次郎さん原作のアドベンチャーゲームです。新婚旅行中に泊まったロッジで死体を発見し、その直後、行方不明になった夫の洋一。残された妻の芳子が、元刑事と一緒に、その捜査に乗り出すというストーリー。章仕立てになっていて、それぞれの章に「食前酒」「オードブル」など、フルコースの名前がつけられています。ちなみに当時の広告には、グラフィック300枚以上、音楽35曲と書いてありました。これはPC-88版の事だと思いますが、MSX2版でもグラフィックの多さは実感できます。
上で説明したように制限時間があるため、コマンドを順番に試すようなやり方では先へ進めません。無駄な行動は控えて、時間を有効に使うことが大切です。時刻で人物のいる場所が変わったり、イベントが発生する場合があります。ゲームオーバーになるとヒントを表示できるので、繰り返しながら手順と答えを見つけていくといった感じですね。
難易度は高いですが、赤川次郎さん原作だけに、ストーリーは面白いです。ロッジにいた人たちはもちろん、夫の洋一や(元)刑事の瀬川まで、裏がありそうな感じで、すべての登場人物が謎めいており、その正体が気になります。
当時の私は、コマンド選択の簡単なアドベンチャーに慣れてしまっていたせいか、制限時間の存在がきびしく感じられて…。ゲーム攻略に役立てばと思い、原作小説を買って読んだら、それで満足してしまいましたw

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