特攻空母ベルーガmkII

特攻空母ベルーガmkII
公開日 :2007年
ジャンル:シューティング
機種 :Windows,PC-6001
宇宙人による世界同時侵略から一ヶ月後の世界。チベット山中に墜落した宇宙船から、あえて原始的な方法で記録された通信デバイスが発見された。アメリカとイタリアのオタク青年がほぼ同時に、これが地球のNTSC信号である事に気づく。映し出されたビデオ映像は驚くべきものだった……。

空母ベルーガから自機が発進。
地球を侵略してきた宇宙人の要塞に対して、別の異星人から送られてきた技術をもって、反撃を試みるという内容です。その反撃プランは、ロボット(自機)による防衛システムの破壊と、その後の爆弾機本体(ベルーガ)による特攻の二段攻撃。
というわけで、各エリアの最後に設置されている防御システムの破壊が目的です。
基本的に右スクロールですが、左端で左ボタンを押し続ければ、左にもスクロールします。敵弾に接触する一機消滅。敵機本体はすり抜けられるので、当たっても大丈夫です。


空中と地上の敵をショットで破壊しながら進みます。
自機の位置とボタンの組み合わせで、ショットが以下のように変化。
ツインショット(通常)、3WAYビーム(後ろを押しながら)、対地ボム(接地中に下を押しながら)、対空砲火(接地中)、アーム(長押し後に離す)
以上の五種類です。地上物は対地ボムかアームでしか破壊できません。

もう一つのボタンで自機が方向転換。
後方から出現する敵にはこれで対処します。(スクロールは右のまま)

敵拠点の入口には防御用のバリアがあります。
破壊は不可能ですが、アーム(ロケットパンチw)を当てると少しの間バリアが消えるので、その間に通り抜けます。

防御システムとの対決!
心臓部が上下に動くので、カバーを破壊して、露出したところをアームでとどめを刺します。

防御が解かれた敵の拠点に…

飛行爆弾となったベルーガが特攻!

大爆発と共にステージクリアです。(何気にここのサウンドが良い)

ステージ2以降には、敵のUFOに捕獲された友軍ヘリを救出するシーンがあります。うまく敵のUFOだけ破壊すれば、パワーアップアイテムを入手可能。ショットが二連射から三連射になったりします。
ちなみに全8ステージあるみたいです。(ステージ4までしか進めませんでした…)

タイトル画面の「画面モード変更」で、このように配色を変えられます。
今からちょうど10年前の2007年に、PC-6001の25周年記念のクリスマスプレゼントとして、「タイニーゼビウス」で有名な「T.Matsushima」こと「松島徹」氏から、PC-6001のサイトに送られてきたシューティングゲームです。Windows上にPC-6001相当(同一のPSG、画像チップ、64KBメモリ)の仮想マシンを作って、実行しています。
でも、そんな限られた中で作られているとか関係なく、ひとつのシューティングゲームとして面白いです。1つのショットボタンで5種類の多彩な攻撃ができたり、方向転換して逆向きになれる等、当時には無かったアイデアが盛り込まれており、懐かしさを感じせさながらも中身は新しい、そんなゲームだと思います。
6年くらい前だったかな…。小中学生時代に憧れたということもあって、1986年以前のパソコンゲームが好きで、PC-6001、PC-8001、MZ-700等のサイトをよく見ていたんですが、そこで「特攻空母ベルーガmkII」の存在を知りました。
14歳で「タイニーゼビウス」のプロトタイプを作り、電波新聞社に投稿したという、松島氏の話は有名ですよね。PC-6001mkII版、X68000版、サターン版の「スペースハリアー」など、セガのアーケードゲームの移植やアーケードの「機動戦士ガンダム 戦場の絆」の開発にも携わっています。
そんな有名な方の作品が遊べるわけですから、大喜びでダウンロードしました。それにしても、欲しい人に行き届くように、転載自由どころか転載「しない」のを禁止するくらいの意気込みで、PC-6001ファンに拡大配布して欲しいとか、解析や改造も含め、すべて入手した人の自由とは、どれだけ太っ腹なのかと…。
今でも関連サイトでダウンロードできますので、ぜひ遊んでみてはいかがでしょうか。Windows用ですから、PC-6001の知識を必要としませんし、USBコントローラーで快適にプレイできます。

こちらは有志によってPC-6001実機に移植されたテープ版。イベントなどで販売されていたようです。電波新聞社のパッケージとそっくりに作ってあるところが良いですね。(表紙絵がデービーソフトの「ヴォルガード」っぽい)
他にもカートリッジ版が存在するんですが、個人でカートリッジを制作するなんてすごいな…。(その開発記が面白い)
近年では、グラフィックやサウンドがパワーアップしている「SF特攻空母ベルーガ 16BIT版」が「龍が如く0 基本無料アプリ for PlayStation Vita」内で遊べるミニゲームとして配信されました。また、その16BIT版はWindowsに移植され、同人ソフトとしてDLsite.comで販売中です。
私がPC-6001について語れることは少ないですが…
中学二年の時に、クラスメイトから「先輩がPC-6001を買ってくれる人を捜しているけど、どうかな?」と聞かれたことがありました。(金額は忘れました)1987年の初夏くらいの話ですから、PC-6001の時代は終わっていた(市場として)と言えますが、当時の私は「とにかくパソコンが欲しい」そればかり考えていましたからね…。ベーマガの投稿プログラムを打ち込んで遊ぶことを考えたり、ちょっと心が揺れた記憶があります。(ちょうどPC-6001で気になる投稿作品があったんだけど思い出せない…)
でも、その二ヵ月ほど前に別のクラスメイトの家で、MSX版の三國志を遊ばせてもらい、その面白さからMSX2を買おうと決意したばかりだったので、PC-6001はあきらめることにしました。まあ、単純にお金が無かったという理由もありますけどねw
結局、クラスメイトの一人が買って、当人の家で本体を見せてもらったのをおぼえています。キーの特徴からPC-6001(初代)だったのは確かなのですが、その時に遊んだゲームのタイトルや画面がまったく思い出せません…。
それから数ヵ月後にMSX2(FSA1)を買ったわけですが、この時にPC-6001を買っていたらどうなっていたのでしょうね。ふとそんなことを思ったりしました。

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PC-6001には、PC-88で発売されなかった「ミステリーハウスII」や「スターアーサー伝説III テラ4001」があるんですよね。前回がギャルゲーだったので、雰囲気をガラリと変えてベルーガにしてみましたw