CRIMSON (クリムゾン)

CRIMSON (クリムゾン)
メーカー:クリスタルソフト/スキャップトラスト(MSX2)
発売日 :1987年
ジャンル:ロールプレイング
機種 :PC-88,MSX2,X1
時は遥か遠く超未来。
かつて栄華を極めた文明は崩壊し、世界は凶暴なる統首「クリムゾン」が支配していた。人々は自由と平和を求め、抵抗を試みたが、圧倒的な武力を誇るクリムゾンの軍隊によって制圧された。主人公の父親もクリムゾンに抵抗した、勇敢な戦士であったが、今やその消息はわからない。そして今日、心労から病床に伏していた母親も帰らぬ人となる。主人公は母の最期の言葉を胸に、クリムゾンの恐怖から世界を解放すべく旅に出る…。

母が亡くなり、主人公が旅立つところから始まります。

主人公が住んでいるタストの町
まずは、町の人々から話を聞いて情報を集めるのが基本ですね。老人から南にある死霊の谷で勇気を示せと言われますが、そこは敵が少し強いので、最初は南東にある遺跡の谷へ行きます。
町を出る前に装備を購入。序盤はダメージを受けにくいので、防具よりも武器を優先して買った方が良いと思います。
それでは、遺跡の谷へ行ってみましょう。

フィールドマップ
敵が出現しないので安心して歩けます。
このように凝ったデザインの枠を表示して、常にタイトルを大きく表示しているパソコンゲームが結構ありましたよね。(工画堂のRPGとか)中学生時代は、それがすごくカッコ良く見えて、このクリムゾンの画面構成にも憧れたものです。でも、高校時代になってプレイしたら、マップ画面が小さい分、迷いやすいことに気が付きました…。

遺跡の谷にやってきました。
目の前に見えているような、今にも崩壊しそうな建物が3つあります。

敵モンスターが出現!
左上に敵のグラフィックが表示されます。そして、左下に表示されている、A,Bというのが敵の数とその状態。倒した敵は骸骨になります。つまり、ミューロルが二体出現して、一体倒したという状況です。迫力があって良いですけど、複数の敵が出現しても常に一種類だけなのが、ちょっと残念ですね。
しばらくここでレベル上げ。
クリムゾンの戦闘は、あまり敵からダメージを受けないけど、こちらの攻撃も当たらないから長引きやすいです。DEX値が上がれば当たりやすくなりますが、そうなる頃にはレベルに見合わない敵になっているんですよね…。
レベル4になり、町で鉄の斧と皮の盾を買ってきました。そろそろ建物の中を探索してみましょう。

真ん中にある建物で、老人から「金のメダル」を受け取る。
別の建物にドラクエの旅の扉みたいなものがありますが、他の遺跡へワープしてしまうので、今は入らないように。(遺跡は世界に4つあって互いに繋がっている)
このメダルさえ入手すれば、この遺跡でやるべき事は終わりです。町に戻って、次の死霊の谷へ行く準備をしましょう。毒攻撃をしてくる敵がいるので、念のために道具屋で毒消しを少し買っておいた方が良いです。道具屋では、体力回復のメディカル、毒消しのポイズンキラー等、魔法も売っています。(魔法は道具のような扱い)

死霊の谷にやってきました。
この男性が言っているように、三つの石を手に入れて、三つ像にはめ込むことが目的。階段で地下へ降りて、石を探しましょう。

「人食いばばあ」の身の毛もよだつ声で恐怖状態になってしまうと、攻撃できなくなってしまうので注意。しかし、このグラフィックはインパクトありますね…。

宝箱から「白い石」を入手!
二つは宝箱に入っていますが、一つは遺跡で亡くなった老人の息子が持っています。(金のメダルと交換で入手できる)

三つの像に三つの石をはめ込むと、像が崩れて階段があらわれます。
そして、階段を下りると宝箱があって、中から「赤い鍵」を入手。これで死霊の谷の探索は終了です。
タストの町へ戻り、さきほど入手した赤い鍵で、北東にある民家の扉を開けることができます。そこから先へ進み、町の裏側にある民家に入ると宝箱があって…

開けると不思議な気配がして、このような声が聞こえてきました。
この箱を開けた者は、この世界を治める義務と権利がある。赤い鍵を手に入れた、お前の勇気は認められた。バドーラの勇気はお前のものだ!
まあ、勇者としての資格を得たってところでしょうね。
このバドーラの勇気を手に入れると、町の老婆がクリムゾンを倒すためには、三つの勇者の証と五つの宝珠が必要だと教えてくれます。そして、世界を旅しながらこれらのアイテムを探し出し、クリムゾンに挑むわけですが、それはプレイしてのお楽しみということで…。
ダークな世界観にマッチした、リアルで恐ろしいモンスターが特徴のロールプレイングゲーム。当時の雑誌で"ドラクエ2のような"と紹介されていたように、2Dマップとコマンド選択バトルのオーソドックスなタイプです。複雑なダンジョンや難しい謎解きはありませんから、町の人の話に耳を傾ければ、スムーズに進むと思います。でも、マップの表示範囲が7×7と狭いので、ダンジョンは迷いやすいかもしれません。あと、スムーズに進むといっても、レベル上げは必要ですし、いくつか引っ掛かりやすいところはあります。

勇者の証と宝珠を手に入れると枠が変化するのがカッコいい…。
最初は一人だけど、途中で仲間が二人加わり、最終的に三人になります。これもドラクエ2っぽいと言われた理由の一つ。他にも、各色の鍵や5つの宝珠を集める等、多少アレンジしてありますが、ゲームの流れも似ていますね。(ドラクエ2は3種類の鍵と5つの紋章)
ドラクエ2~3により、ファミコンでロールプレイングゲームが大人気だった時期だけに、余計似ていると言われてしまった感がありますね。でも、実際にドラクエ2を意識して作った思いますが、どうなのでしょう?どちらにしろパソコンゲームは、日本ファルコムの「イース」で、難しい謎解きからスムーズに遊べるタイプへ方向転換しようとしていた時期だから、このような内容でちょうど良かったのではないでしょうか。それなりに売れたみたいですし、シリーズ三作目まで作られたことからも、ユーザーのニーズに合っていたのだと思います。
PC-88版の半年以上後ですが、MSX2のロムカートリッジ版も発売され、ディスクドライブを持っていなかった当時の私も買えばプレイ可能だったゲームです。でも、その頃の私はパソコンならではのゲームに憧れていたから、"ドラクエっぽい"と紹介されているのを見て、逆に買う気をなくしてしまいました。
結局、高校時代にPC-88でプレイしたわけですが、普通に面白かったです。攻撃ミスの多さがちょっと難点ですけど、無難に遊べる良作だと思います。(続編の方がもっと面白いですけどね)

クリムゾン PC-8801 | パソコン・スマホ | 中古・新品通販の駿河屋
クリムゾン MSX | パソコン・スマホ | 中古・新品通販の駿河屋

MSX・FAN 1995年4月号 | 中古・新品通販の駿河屋
MSX・FANの付録ディスクに収録されていましたが、PC-88版でクリア済みだった為、未プレイです。