STAR TRADER (スタートレーダー)

STAR TRADER (スタートレーダー)
メーカー:日本ファルコム
発売日 :1989年
ジャンル:シューティングアドベンチャー
機種 :PC-88,PC-98,X68000
※画像はPC-88版です
トレーダー―――それは、非合法に物資を運ぶ荒くれ者の名称。彼らの存在は、公的には認められていないが、人々の生活に欠かせなくなっている。

右側の男性がこの物語の主人公・カインです。
ひと仕事を終えたカインが、ボルマン商会で報酬を受け取るシーンから始まります。ついでに次の仕事(ルーファへ鉱石を運ぶ)を引き受けました。仕事内容が違う時もありますし、受ける受けないは自由です。

自分の船(フェンリル)に戻り、航行オペレーター・アダリー(コンピュータ)と話していると、一人の少女が訪ねてきます。
少女の名前はレフィ。(ボクっ娘ヒロインです!)
おじいさんを捜してほしいと頼まれますが、ここで引き受けるかどうかはプレイヤーの選択次第。基本的なシナリオは共通ですが、カインの行動でそこにいたるまでのストーリーが変化します。
今回は引き受けるで進めてみましょう。
するとレフィは、手付け代わりに宝石を渡してくれました。なんでも「巨神の封印」という神話にかかわりがある宝石だそうです。(神話の内容は説明書に載っています)

出発する前にドックへ行って船の武装を強化。
武器にはショット系(マウントA)とミサイル系(マウントB)があって、それぞれ1つずつ装備可能です。また、その他の兵器としてシールドがあります。このドックで買えるのは、ショット系の武器だけみたいですね。光子が前方に2つ発射される「フォトン」を買ってみました。

恒星間航路図を見て行く場所を決定します。
現在いる場所はミディーラです。おじいさんに困った時はオグマへ行けと言われていたそうなので、とりあえずオグマへ向かうことになりました。ルーファを経由すれば良さそうですね。ついでに商会で引き受けたルーファへ鉱石を届ける仕事もこなしておきましょう。

移動は横スクロールシューティング!
基本的な操作は通常のシューティングゲームと同じで、ジョイスティックにも対応しています。(シールドはシフトキー)途中でパワーが0になってしまうとゲームオーバー。ステージの最初からやり直しです。ちなみに航路の取り方によっては逆向き(左へ進む)スクロールになります。
少し動きがカクカクしていますけど、PC-88ならこんなものかなと思います。もう少し頑張って欲しかった気もしますが…。(横スクロールシューティングといえば、同人ソフトの「MELT DOWN」(グループR204)を思い出します)

最後にボスと対決!
中央のコアが弱点。波動砲(?)を撃つ直前に開いたところを狙います。倒すとステーションのグラフィックがあらわれてステージクリア。ルーファに到着です!
ドックへ行って鉱石を渡すと報酬の1500ディラを入手。ついでに誘導性があるミサイルを買おうと思ったけど、お金が足りなかった…。用は済みましたしオグマへ向かいましょう。
出発しようとした時、通信が入る…

ギュンダー
星系軍の中将。軍で実質の権力を握っている男です。レフィを船から降ろせと忠告されますが…。
レフィに頼まれた仕事を続けるか選択があります。軍人の脅しなんかに負けられるかというわけで続けるを選びました。

コナミの「沙羅曼蛇」っぽいプロミネンスステージ。
ボス戦はなくて、そのままオグマに到着。
おじいさんの手がかりを探そうと、船を降りて管制室へ向かうと…

星系警察機構ポリス、第7部隊隊長のカットナーに逮捕されてしまいました。
収容所に入れられたカインは、そこでヴォクトという海賊と出会います。
続きが気になるところですが、ここで終わろうと思います。
シューティングゲームとアドベンチャーゲームを合わせたゲームで、当時の広告にはシューティング"革命"(レボリューション)なんて言葉が掲載されていました。よくあるステージクリア後のビジュアルシーンと違い、選択肢によってストーリーが微妙に変化する、アドベンチャーゲームになっているところが特徴です。逆にアドベンチャーゲームの移動がシューティングになっているとも言えますね。それまでになかったドラマ性の強いシューティングゲームだったと思います。
当時クリアしましたが、苦労した記憶がありますし、シューティングの難易度は高いと思います。また、武装次第では、相当きびしい状態になってしまうこともあります。何度挑んでも進めないようならストーリーの選択や武装を変えてみるのも手ですから、セーブを複数しておいた方が無難です。できれば連射付きコントローラーが欲しいですね。(ラスボスの雷攻撃はよけられるものではないし運だと思う…)
難易度をどう思うかは個人差がありますし、あくまでこれはPC-88版の感想です。他機種についてはわかりません。(X68000版は別ゲームみたいなものですし…)
アドベンチャーとシューティング、合わせることで相乗効果を期待できるし、発想は良かったと思いますが、シューティングが難しすぎたせいで、評価はいまいちだったようです。ストーリーを楽しむゲームでもあるわけですから、先へ進めない人のために、難易度設定を可能にする、ゲームオーバーを繰り返すと難易度が下がる等、何か救済措置的なものが欲しかったですね。でも、それなりに楽しめましたし、ファルコムがシューティングというジャンルに挑戦した意欲作って意味では、面白い作品だったと思います。
高校に入学して少し経った頃、友人の家で初めてPC-88の実機を目にし、当時の最新作だったこのゲーム画面を見せてもらいました。数あるパソコンソフトハウスの中でも「イース」の大ヒットで一番と言える存在になっていた日本ファルコムの最新作でしたから、その時は興味津々で見ていました。PC-88ユーザーになってからその友人に借りてプレイしたんですが、別の友人に貸し出し中とかで何ヶ月か待ったのをおぼえています。
そんな懐かしさもあってProjectEGGで「スタートレーダー」を買ったら、二年後くらいに中古ショップでPC-88版を見つけてしまいました。ただ、付属のマウスパットがものすごくカビ臭かったです…。(捨てましたw)

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テクノポリスに「昔、取材に行った時、奥のほうでグラディウスをやっていたのはこのためだったのか?」と書かれていましたw