WILL (ウィル) デス・トラップⅡ

WILL (ウィル) デス・トラップⅡ
メーカー:スクウェア
発売日 :1985年
ジャンル:アドベンチャー
機種 :PC-88,PC-98,X1,FM-7,FM-77
※画像はPC-88版です
1998年、アメリカ大統領のもとに「24時間後、地球上の生物を皆殺しにする」というメッセージが届けられた。主人公のベンソンは、NASAの協力で、このメッセージの発信源である、南太平洋上のトリニア島に潜入する。Dr.ハワードを捕らえ、人類の滅亡を阻止する事が出来るか!?

ゲームはこの海岸から始まります。
画面左に表示されているのがトリニア島の地図です。上が島を上から見た図、下が横から見た図になります。島の東側にある入り江が現在地です。地下の奥深くに爆弾があるみたいですね。(ゲームでは現在地が点滅します)
高速アニメーションが売りのゲームで、この場面でも波が海岸に向かって打ち寄せています。有名なのはタイトル画面の少女(アイシャ)のまばたき。目を開いたり閉じたりするだけですが、とても滑らかで自然な動きでした。
いきなりですが、ここで「アホ」と入力してコマンドを実行すると…
(「バカ」でもOKですけど…)

UFOが出現します!(赤丸で囲んでおきました)
まったく意味はありませんが、こういったストーリーとは関係ない、隠れキャラがいるのもこのゲームの特徴です。他にもいますので、プレイする機会があったら探してみてください。(オバケのQ太郎とかいるし…)
それでは島を探索しましょう。
島の西側の林の中に小屋があったので、中へ入ると…

ベッドの上で、Dr.ハワードが死んでいた!
死後一週間は経っているみたいです。ということは、あの脅迫メッセージは一体誰が送ってきたのか…?
部屋の中で「指輪」「レーザーガン」「紙」を入手。紙は、日記の切れ端のようで「私はアンドロイドに、娘と同じ名前を付けた」と書かれています。ベッドの上にあった「写真」も入手。「アイシャと共に… 1979.11.25」 ハワードが娘にキスしている写真です。これでアンドロイドに「アイシャ」という名前を付けたのだとわかりましたね。
こういうアドベンチャーゲームは、取れる物は全部取っておけが基本です。まあ、それを逆手に取ってハマってしまうゲームもありますが…。
棚を動かすと奥の部屋へ続く入口が出てきました。奥の部屋(西)へ入ってみます。

間違えて絵画(ムンクの叫び)が飾られている壁に向かって進んでしまったら、何かが一瞬だけ光りました。部屋の中は何も変化ないようだし、何だったのでしょうか…?
それはともかく、部屋の中を調べて「手紙」と「ボトル(酒)」を入手。手紙には「私の意思は、地下の人工知能に継がれる。私は死ぬ。そしてこの醜い世界も終わりを告げるだろう。これは私の意思。これは神の意思」と書いてあります。
ハワードの意思を継いだ人工知能が、脅迫メッセージを送ってきたという事でしょうか?
調べ終えたと思うので、小屋の外に出ます。

島の東側に岩山にドアのようなものがあります。
横にあったコネクターに指輪をはめたらドアが開きました。
中へ入ってみましょう!

コンピューターや机があって、実験室のような感じです。
机の上にあった「コントローラー」を入手。壊れていたので修理しておきました。壁にコントローラーの設計図が貼られており、「回す左、上へ、回す右、下へ」と書いてあります。(「ナオス コントローラー」であっさり直しちゃうとは、やるなベンソン!)
奥の扉は、パスワードを求められて開かないし、後回しにして外へ出ます。

島の中央にある謎の建物。
何かの装置のようですが、中には床が無く、円筒状に穴が開いているだけです。
なるほど、ここはさっき入手したコントローラーが使えそうですね。「マワス ヒダリ」って…、あれ?ダメっぽい?エレベーターになっていて、下にある床が上がってくると思ったんですけど…。
よし!思い切ってそのまま入ってみましょう!
「重力場発生装置に入ると、コントローラーが金属音を立てて作動し始めた」
重力を変化させて上下に移動できるなんて、エレベーターよりもっとすごい発明品だったのね…。
コントローラーを右に回して下に降ります。地図を見る限りでは、地下二階まであるみたいですが、とりあえず地下一階へ。

メカノイドが行く手を阻む!
こんな壊れかけたようなロボットなんて倒してやる!とレーザーガンを撃ったら、反撃されてピンチに…。
一旦逃げて、地下二階へ行ってみましょう。

動力室のようです。
ここへ来ると同時にコントローラーが壊れてしまいました…。地上や上の階に戻れそうにありません。
床に置いてある箱の上にあった「バッテリー」を入手。よく見たらレーザーガンのパワーが切れていました。(メカノイドを倒せないわけだ…)このバッテリーを取り付ければ使えそうです。
あと、壁にある扉を開けて、中にあった電気系統のスイッチを切りました。何も起こらないけど、別の場所で何か変わったのかな?
ちょっと長くなってしまったので、ここからはダイジェスト展開で…。
レーザーガンやボトルで、メカノイドたちを倒しながら奥へ進みます。
その途中、床に落ちていた新聞を拾って読んでみると、Dr.ハワードが、たった一語の入力で、人工知能の暴走を止めたという記事でした。「死=死」 ネズミを殺すという命令と、ネズミを殺したら人工知能も死ぬという命令で、プログラム矛盾を生じさせたそうです。これはミサイルの発射を止める重要なヒントになりそうですね。
そして、海に潜り、海面へ出るとそこは…

最初に上陸した浜でした。
もう一度、研究室へ行きます。
レーザーガンで音声入力装置を撃って壊すと、奥の扉が開きました。(パスワードを求められて開かなかった扉)
奥の部屋ではカプセルの中に一人の少女が横たわっていました。
脇にあった音声入力装置に「アイシャ」と言うと、カプセルが開いて…

アイシャが目覚めた!
このゲーム一番の見せ場なんですが、タイトル画面で何度も見ているから、今ひとつ感動が…。最初にインパクトを与えるのも大事だし、これで良かったとは思いますけどね。

アイシャと会話するモードなんてのもあります。
それにしても、横顔とは全然雰囲気が違いますよね。テクノポリスに、横顔はアニメ風、上半身は少年マンガ風、エンディングで見られる正面は少女マンガ風なんて書かれていました。(横顔が一番可愛いと思う)
さて、ここからはアイシャと二人で進めていくわけですが、この続きはプレイしてのお楽しみということで!これで全体の70%くらいは終わっているんですが、アイシャが目覚めるところまでやりたくて、ここまで進めてしまいました。
ちなみにベンソンが死んでしまうと…

199X年、世界は核の炎に包まれた!
海は枯れ、地は裂け、全ての生物が死滅したかのように見えた。
だが、人類は死滅していなかった!
天空に連なる七つの星の下、一子相伝の北斗神拳を巡って悲劇は繰り返される…。
じゃなくて、ICBMが発射されてゲームオーバーです。
前作「ザ・デス・トラップ」に続く、コマンド入力アドベンチャーゲームです。上でも書いたように、タイトル画面のアイシャのまばたきが有名ですが、私が実際にそれを目にしたのは1990年頃。発売から5年も経ってしまっていたせいか、「これがあの有名なアイシャの…」って思っただけで、驚きや感動みたいなものはありませんでした。
肝心な内容の方はどうかといえば、他のアドベンチャーゲームと大差ない、無難な内容だと思います。画面上にマップと現在地を表示し、わかりやすくしてあったのは良かったのではないでしょうか。クリアまでの総コマンド数は少なめで、解答を知っていれば、5分~10分くらいで終わってしまいます。コマンド入力アドベンチャーは、考える時間あってのゲームですから、これは仕方ないと思いますけどね。
発売してすぐの旬な時に楽しみたかったゲームです。この「ウィル」の翌年には、同じスクウェアから、主人公が美少女になって、さらにアニメーションを強化した、「アルファ」が発売され、話題はそちらへ移ってしまっていますからね。もし、発売当時にプレイしていたらすごく印象に残っていたソフトだったのかもしれません。

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スクウェアのパソコンソフトをまとめたものなんて発売していたんですね。(プレミア価格になってるけど…)