初めての・・・ ②
はっきり覚えていませんが、パソコンの普及率が上がり始め、これからはインターネットの時代と言われた頃です。いち早くネット環境を整えた友人の家でオンラインRPGをやってみようという事になりました。もう1人友人を誘い、3人で集まったのはテレホーダイの時間に合わせた22時過ぎ。子供の頃から憧れていたオンラインRPGをプレイする瞬間でした。
オンラインRPGに憧れるようになったのは中学1年生の時です。(1986年)本屋で雑誌を立ち読みしていると、矢野健太郎さんのオンラインゲームを題材とした漫画が掲載されていました。謎のオンラインゲーム「D-NETWORK」に取り込まれてしまった幼なじみの女の子を追って、高校生の主人公がオンラインゲームの世界に入って戦うストーリーです。
ネットワーク戦士(ウォリアー)
後にこのタイトルで単行本になりました。それにしても、まだパソコンがめずらしかったあの時代にパソコン通信を知っていた読者なんてどのくらいいたのやら…。矢野さんのHPにはほとんどの読者は意味がわからなかったらしいと書かれていました。なにせファミコンでドラゴンクエストが発売された年ですから無理もありません。
各メーカー独自規格のパソコンで互換性がないからゲーム画面はアスキー文字で表現した
(ROGUEのようにプレイヤーは“@”、通路は“#”みたいな)
音響カプラという機械に電話の受話器を置いて通信をおこなっていた
このような説明がストーリー中や単行本の解説ページにあって、読んでいてとても興味深かったです。今でこそオンラインゲームの話はたくさんありますが、それを27年前ですからね…。パソコンに興味を持ち始めたばかりの私には衝撃的な漫画でした。
話は戻りまして…
23時になるのを待ってログインしました。残念ながらゲームのタイトルは思い出せません。
(LIFESTORMだと思って検索したら画面が記憶と違うような…)
スタート地点の町を適当に歩いているとある事に気が付く。オンラインゲームのはずなのに他のプレイヤーがいないのです。
掲示板があったので調べてみると…
誰もいないーーーーーーーーーーーー!
最後の書き込みはこれでした。もはやゴーストタウンです。
もしかして、このゲームをやってる人いないんじゃないの?そんな会話を3人でしながら、酒場へ入ってみるとやっと人がいました。どうやら、ゲームの方は廃れてしまって、残った人たちは酒場でチャットを楽しんでいるだけみたいです。結局、町の外へ出て冒険する事はなく、チャットだけで終わりました。まあ、それでも初めてだったから楽しかったですけどね。
暫くしてから、再び3人で別のオンラインRPGをやってみました。(これもタイトルを覚えてません)こちらはサービスを開始したばかりのせいか、人がワラワラいて驚きました。オンラインゲームの栄枯盛衰を見たような気がします。
というわけで、初めてのオンラインRPGでした。

ネットワーク戦士 矢野健太郎 | 中古・新品通販の駿河屋